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wassho

elcxeno

 

母は背が高く、父とワルツを踊るのに難儀したと話してくれた。踵の高い靴を脱ぎ、毛足の長い敷物にその白くて柔らかそうな足先を埋めると、私をそっとダンスに誘うのだった。

私は、その足が冬の夜の大理石に触れてしまわないかと、そればかり気になって、気になって。


そして今は私が母の立場にいた。

正確な歳は分からないが、恐らくまだ成長期の、とても堂々とした背筋の友人は、真っ直ぐに私を見つめている。私に教えを請うているのだ。

少し待ってくれ、と私は友人から身を離した。ふと思い立ってショートブーツを脱ぎ、暖炉の横に揃える。なるほど、身長差が縮まって確かに踊りやすいかも知れない。母の気持ちを少しだけ理解出来たことに、口元が緩んだ。


「それは俺を笑っているんじゃないだろうな」

その声音に怒気は感じないから、機嫌を損ねた訳では無いのだろう。


「すまない、昔の事を思い出していた」

そう謝りながら友人の差し出す手に、右手を重ねた。


wassho

ファイルを整理していたらコミティアのカットがだいぶ貯まっていることに気付いて並べてみました。多分2010~2018年までのもの。カット描くのいつも悩む。頑張ってびーえる描こうとしてた痕跡が見えて笑う……最近は夏服冬服差分で誤魔化したり、イラスト本から絵使いまわしたり楽しようとしてますね。



wassho

日々ツイッターなどで自由に書き散らしているので、特別書く事も無いかもしれませんが

新年だし、何か新しいことしてみようかな~くらいの軽い気持ちでサイトを立ち上げてみました。――という記事を書いてから一年が経っていた……



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