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  • wassho
  • 2023年4月17日

alto+xeno

 

 その王冠は、壊れた時計とばらばらに散らばっていた天使たちの骨で出来ていた。砕いた短剣の破片で飾り付け、王の戴に燦然と輝く。

 戴冠式は厳かに無限の闇と死に絶えた星の光の下おこなわれた。二人きりの、人も天使も神ですら死んだ世界。静かな、静かな景色が、かつての指揮者と王の向こう側に広がっている。


「やっと、全てが、静かになったよ」

 王は安らかに言葉を紡ぐ。この世の何よりも穏やかな声音に、楽譜の奏で手だった少年も微笑みを返す。その眼はもう英雄の物ではない。

 在るべき筈が無い二人だった。何が切っ掛けだったのか推し量る人間はもういない。恐らく確かにそこには少年の、【彼】を救いたいという意志があったに違いないのだけど。


「貴方が穏やかでいられることが、俺の喜びです」

 そう言って少年は、王の手を取り甲に口づけを落とした。

「ずっとお側に、陛下」



以下ChatGPT作

 


ある日の午後、エルクレストとゼノは共に喫茶店で過ごしていた。エルクレストはカプチーノを、ゼノはアイスティーを注文していた。 「最近、何か楽しいことやってる?」とエルクレストが聞くと、ゼノは思案深げに答えた。 「実は、最近小説を書いているんだ。君にも読んでもらいたいと思っていたんだけど、自信がなくて…」 「そんなことないよ。僕に読ませてくれたら、アドバイスもできるし、一緒に楽しめるじゃないか。」 ゼノは少し照れくさそうにしながら、自分の作品を手渡した。 エルクレストは、彼が書いた小説に没頭し、ページをめくりながら読み進めていく。すると、彼の顔には感動したような表情が浮かんでいた。 「これは素晴らしい。君の才能は本物だよ。」 ゼノは少し驚いたような表情を浮かべ、エルクレストに感謝の言葉を述べた。 それからというもの、二人はより深い友情を育んでいく。やがて、彼らはお互いに惹かれあい、恋に落ちる。 二人は、手をつないで公園を散歩し、デートを楽しむ。そして、ある日エルクレストは、ゼノに向かって言葉を紡いだ。 「ゼノ、君と一緒にいると、世界が何倍も美しく見える。君と一緒にいると、何でも挑戦できる気がする。だから、君と一緒にいたいんだ。」 ゼノはその言葉に心を打たれ、彼に向かって微笑む。 「私もね、エルクレストと一緒にいると本当に幸せだよ。だから、これからもずっと一緒にいたい。」 二人は、キスを交わし、より深い愛を誓い合った。そうして、彼らの愛は深まっていくのだった。


 

私「最高です!」 ChatGPT「ありがとうございます!お楽しみいただけて嬉しいです。何か他にお力になれることがあれば、いつでもお知らせください。」



  • wassho
  • 2022年11月17日

elcxeno

 

 聖夜と呼ぶには血生臭い数日間だった。

辺境に現れた天使の群れとそれに乗じて奇襲を掛けてきた輩の討伐……帰還した時にはクリスマスなどとっくに過ぎ去り、人々は新しい年を迎える為の準備に追われるその手を止めて王と英雄の帰りを迎えてくれた。

 湯浴みで旅の汚れを落としたエルクレストとゼノは、迫る新年の気配を遠く喧騒に感じながら、今はゼノの私室で寛いでいる。

「随分と甘いな、これ」

 温かい紅茶に添えられた菓子を口にして、エルクが呻いた。

 木の実や干しブドウがぎっしりと詰まったパンを分厚く砂糖でコーティングした物、それを薄くスライスして食べるのだと、某博士にゼノは教わった。

「シュトレン、というらしい」

 摘み上げた一切れが脆く、半分ほど皿に落下していくのを切なく見送ってゼノは続ける。

「クリスマスに向けて少しずつ食べていくそうだ」

「とっくに過ぎているじゃないか……」

「そう、つまるところ日持ちの為の甘さなのだな」

 人を唸らせるほどの甘味は紅茶の渋味とよく合う。そして、それらが疲れた身体によく効くと、ゼノもエルクも体験済みだった。

 遠征が終わる度にこうして穏やかな時間を共にする。ささやかだが、いつしか恒例となり、二人の楽しみになっていた。


「……そろそろか」

 先程より賑やかさが増した外の様子に、いよいよ新年の訪れを想う。窓の向こうを覗くゼノは、民を案ずる王の顔をしていた。

「行かなくていいのか?」

 エルクは訊ねた。新たな一年の始まりに、王として相応しい場所があるんじゃないかとふと疑問に思ったのだ。眼差し遠く彼は答える。

「私は遠慮するよ」

 その声からは氷の中に取り残された落ち葉みたいに、温もりが失われてしまっていた。

 ほんの一瞬の憂いに気付きはしても、心に絡みついた鎖までは目視することは出来ない。どんな言葉を紡いでも五線譜に届かない。予感だけが先行してがんじがらめになる。ただこうして、わずかな時間と感覚をどちらともなく確かめるように共有するだけ。

 

「来年も、君が隣にいてくれると嬉しい」

 そんなことを思っていたんだ、と申し訳なさそうに笑ってこちらを振り仰いだ時、ゼノはすっかりいつもの様子だった。口の中に解け残る砂糖は冷たく重く、エルクの心臓を悪戯に軋ませた。新年を告げる鐘の音が、二人の耳にそっと届く。




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