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wassho

授業に関係ない話をした先生の話

高校の頃、授業中ほぼ寝てるか絵描いてるかの弩級不真面目生徒でした。 ある古典の時間、偶然にも起きていた私。なんとなくノートを取りつつ先生の話を聞いていました。窓から二列目後ろから二番目の席だったと思います。 ふと、先生が「自分には赤い色が違って見える」と言いました。直前の話が飛ぶ程度に唐突でした。林檎の赤、信号の赤、人が見えているのと違って見えるらしいのだけれど、それが本当なのかも分からない。先生は特に深刻そうな様子もなく、古典の解説をするのと同じ調子で笑っていました。 他の生徒が何か聞く間もなくチャイムが鳴って、授業が終わりました。 あの時先生が何を考えていたのか、先生の目に映る世界はどんな風なのか。何年経っても分からないままです。 実取や他の漫画を作るきっかけになった先生の話です。

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